The University of TOkyo Pandemic Preparedness, Infection and Advanced Research Center
新世代感染症センター(UTOPIA: The University of TOkyo Pandemic Preparedness, Infection and Advanced Research Center)は、東京大学 国際高等研究所(UTIAS)の三番目の研究機構として、2022年10月18日にスタートしました。
感染症とそのパンデミックから人々を守るため、世界のトップレベルの研究者が、分野の壁を越えて力をあわせ、感染症対策、ワクチン開発に挑みます。
感染症、免疫、ワクチン分野の研究者に加え、これまでは感染症研究には関わっていなかったAIや構造生物学、社会科学など異分野の研究者も集結し、さらには海外機関とのネットワークによる協力体制を構築しています。
産学界と臨床現場をダイレクトにつなぎ、新たなパンデミックに対し、迅速に有効かつ安全なワクチンを届けられる体制の整備を目指しています。
UTOPIAの”U"
世界 = 地球を支え、救う。
その受け皿として機能する最先端研究の象徴
執行部
拠点長
河岡義裕
事務部門長
副拠点長
人材育成プログラム統括
井上純一郎
副拠点長
ワクチン・免疫研究
石井 健
副拠点長
感染症研究
川口 寧
副拠点長
PMO・産学連携・治験GMP
菊池正彦
副拠点長
臨床研究
臨床研究
田中 栄
研究グループ
免疫ワクチン基礎研究グループ
•自然免疫における組織特異的免疫応答
•獲得免疫における免疫記憶のメカニズム解明
•感染免疫、ワクチン応答における網羅的オミックス解析
•ヒト免疫の多様性のメカニズム解明
•抗原探索、デリバリーシステム、アジュバントのスクリーニング研究
感染症基礎研究グループ
•病原体増殖、病原性発現、伝搬性、宿主域の分子基盤
•宿主応答、宿主応答回避機構
•抗原性解析
•変異株解析、出現・流行予測
対象とする病原体
新型コロナウイルス、インフルエンザウイルス、 ヘルペスウイルス、パラミクソウイルス、フラビウイルス、 エボラウイルス、SFTSウイルス、HIV、マラリア、赤痢アメーバ、等
(M Imai & M Ujie)
多分野融合研究グループ
•各病原体の感染分子機構に関し、構造科学・機能科学から解明
•デジタルバイオによる超高感度検出
•ウエアラブルデバイスによる検出と観察
•各種診断・治療に資する人工核酸・蛋白質の創製
•AI解析
(S Imoto)
臨床産学連携融合研究グループ
•各種ワクチンの臨床試験、ヒトチャレンジ試験の検討
•迅速なワクチン開発に向けた倫理的・法的・社会的課題の克服
•感染症サーベイランスシステムの確立
UTOPIAに関連する記事
柏IIキャンパスに建設された治験薬GMP製造教育のための新施設について、NHKニュースと毎日新聞で紹介されました
Japan moves to bolster vaccine R&D after COVID-19 exposed startling weakness: Major funding effort aims to rebuild an infectious disease and vaccine research and manufacturing infrastructure
100日以内に国産ワクチンを!日本政府がSCARDAを発足
natureダイジェストへのリンク
DOI: 10.1038/ndigest.2023.230118
原文
Japan’s $2-billion initiative to prep pandemic vaccines in 100 days: A new centre will invest in shots for a range of infectious diseases so the country is ready for future outbreaks.
Natureへのリンク
DOI: 10.1038/d41586-022-03000-3