2019年末に現れた新型コロナウイルスは、前例のないパンデミックを引き起こし、世界中に未曾有の被害をもたらしました。欧米では、病原体の同定から一年以内という驚異的な速さで ワクチンが上市されました。一方、日本発のワクチンの承認には三年半の時間を要しました。
このような背景を受けて、AMED SCARDA*の指導の下「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」が立ち上がり、東京大学・新世代感染症センター(The University of TOkyo Pandemic Preparedness, Infection and Advanced Research Center: UTOPIA)がフラッグシップ拠点として採択されました。
UTOPIAには東京大学の世界トップレベルの様々な分野の研究者が集まり、ワクチンの開発はもとより、感染症の克服につながる多分野研究を展開しています。UTOPIAは、東京大学を母体としますが、国内だけではなく海外とも活発に連携をしています。
今回のパンデミックでは、ワクチン開発だけではなく、感染症研究においても日本は世界に対し後塵を拝していることが露呈されました。その理由の一つは人材不足です。UTOPIAでは、東京大学の若手研究者の発掘・育成を組織的に行うことにより、世界最先端の感染症・ワクチン研究を遂行する研究組織になるとともに、UTOPIAが世界を感染症から守る ― Save the world from infectious diseases ― ことを目指しますので、皆様のご支援とご協力をお願い申し上げます。
東京大学 国際高等研究所
新世代感染症センター
機構長 河岡義裕
2026年3月27日 東京大学 医科学研究所 付属病院 8階大会議室
第3回 AMED SCARDA「ワクチン開発のための世界トップレベル研究開発拠点の形成事業」合同シンポジウムにて、UTOPIAメンバーの2人がpresentation awardを受賞されました。おめでとうございます!
Seeing mRNA vaccines in action with single-molecule imaging
Establishment of a CRISPR knockout mouse library and in vivo screening system for functional analysis of influenza virus host factors
2026年2月18日 柏IIキャンパス
*GMP=Good Manufacturing Practice:医薬品等の製造管理および品質管理基準→詳細はNewsletter 2月号をご覧ください
February 2026石井健教授 らの研究成果が Nature Communications に掲載されました。
Hideo Negishi, Yusuke Wada, Yoshitaka Shirasaki, Tomoya Hayashi, Yuji Kubota, Tomio Iwasaki, Mina Kurosawa, Tatsuma Ban, Daisuke Muto, Yusuke Suenaga, Taichi Kojima, Yuzuki Matsuda, Sean Lord Irish, Kosuke Dodo, Toru Suzuki, Mai Yamagishi, Burcu Temizoz, Atsushi Yoshimori, Chisato Kanai, Yoji Nagasaki, Masaki Ohmuraya, Tomohiko Tamura, Atsushi Iwama, Toshifumi Inada, Etsushi Kuroda, Kouji Kobiyama, Noriko Toyama-Sorimachi, Mutsuhiro Takekawa, Cevayir Coban, Ken J. Ishii
February 2026第20回(2025年)日本免疫学会研究奨励賞を植木紘史客員准教授が受賞されました。おめでとうございます。
「ウイルス感染症における免疫細胞応答の生体イメージング解析」
植木 紘史
(新世代感染症センター ウイルス分野 客員准教授/国立国際医療研究所 国際ウイルス感染症研究センター)
第20回(2025年)日本免疫学会研究奨励賞を浦木隆太准教授が受賞されました。おめでとうございます。
「RNA ウイルスの病態理解並びに、新規予防法の開発」
浦木 隆太
(新世代感染症センター GMP教育分野 准教授)
20 January 2026 | Online